本当にそうなのか?

「多種多様だから技術を習得する為には、何年もかかる」

「一人前になるまでに〇年は時間がいるね」

「最近の若いヤツは覚えるのに時間がかかって使えない」

本当にそうなんでしょうか?

多種多様だから、若い人が使えないから、人を募集してもこないから

それで良いのでしょうか?

 

若い人が覚えられない、原因はなんでしょう?
その人のやる気という回答を良くいただきますが
やる気だけあったら覚えられるものでしょうか?

世代世代で、覚え方も、教育そのものも変っています。
何が言いたいか?って言うと、
覚えられないのであれば、本当に理解出来る事で教えているのか?
そもそも、若い人だけが原因ではなく、教える側にも原因はないのか?という事です。

ある会社さんでの例。
上記の話をされていました。
そこで該当するであろう人達に話しを聞いてみたところ
「自分が覚えられないのがわるい」
という方も確かにいらっしゃいました。
ただ聞いていくと
「人によってやり方が違う」
「そもそも教える基準がない」
「教える人が固定されていなくて、人によって違う事を言うので覚えられない」
等の原因が。
人それぞれやり方はあっても良いと思います。
ただ人に教える事を考えると、「誰が教えても同じ事でなければいけない」と思います。
Aさんはこの手順で、Bさんは、こっち。
と変わっていたら、同じ結果は出るかもしれないけれど
教えられる人は理解出来ません。
知識がない人には、Aさんの方法が良いのか?Bさんの方法が良いのか?なんて
判断が出来ませんから。

例えば、ホットケーキを作る時。

①ミックス粉、たまご、牛乳を混ぜて焼く
②たまごと牛乳を混ぜてから、ミックス粉を混ぜて焼く
③たまごを混ぜてから、牛乳を入れて混ぜ、ミックス粉を混ぜて焼く
④たまごを卵白と卵黄に分け、それぞれを泡立てる。そのあと混ぜ、牛乳を、ミックスの順で混ぜて焼く

どの方法を取っても、ホットケーキは焼けます。
ただ出来上がりは多少なりとも違う。
どれでも良いよと子供に言ったら、
どの方法を取るか?選べません。
面倒くさくないから①を選ぶ子も、
時間あってやってみたいから④を選ぶ子もいます。
でも標準的に誰がやってもある程度の仕上がりになる方法であれば
説明は1回で良い。
今日は①、明日は②とか言っていたら、
全部を覚えるまでには時間かかりますよね。
それと一緒。
技術の伝承も、ある程度は標準的な事を決め
教えていかなければ時間だけがかかってしまう。
「多種多様だから」はただの言い訳。
いかに基本形を決めるか?
が技術力を高める為にも大切ではないでしょうか?

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