お互いに覚悟が必要

従業員の自主性に任せ、業務改善などを行っている工場も多いですよね。
社長が、経営陣が、管理職が言った事は「命令」です。
それよりも、自分達で自発的に行動をした方が
『自分達のやりやすい形にある程度出来る』ので、
工場で作業される方にとったらそちらの方が良い
と私は思います。

例えば。
自分の作業スペースの横に,工具を置いておいたら作業しやすい
と作業される方は思っていた。しかし整理整頓はされていなかった。
指示する側は、見かねて見た目が悪いから×。整理整頓もされないから
物を置いてはいけない事とした。

これで困る人はだれでしょうか?

指示する側?
全く痛くもかゆくもないですよね。動かした事により、見た目も良くなり
どちらかというと嬉しいかも知れません。
しかし作業する方にとったら、今までのやりやすいかたちを変える必要があります。
もしかしたら作業効率が悪い場所に置かれてしまうかも知れません。

だから、多くの経営者であり、作業指示をする立場の方は
そのことが分っているから自主性に任せる事が多い。
でもそれを分っていない方は、実は工場に限らず多いように感じています。

「自分達でやらないのならば、こちら側の指示に従ってもらう。
どちらを選ぶか?」

と言いたくなると思うのですが、ここで重要なポイントがあります。

今まで自分達でやってこなかったからこそ、
「会社がいうと面倒だ。取り合えず『自分達でやる』って言おう」
の人もいます。
またこのやり取りを何度もされている場合、
「別に今回出来なくても、許してもらえる」
と考える方もいます。

もうこれで最後にしたい!キチンとすすめてもらいたい!
と思ったら、「ゴール」を明確にみせてあげましょう。
この状態になったらOK。
この状態まで出来なかったらNG。
その線引きをして上げる事により、本気度が伝わり
次はよくしないとまずいなって思って頂けるようになります。

子育ても一緒ですよね。
いつも怒ってばかりいたら、「またママ(パパ)怒ってる。取り合えず謝っておけばいっか」
くらいに思われてしまいます。
いつもと同じボールではなく、「今回は本気だ!」というボールを投げる。
それも必要な事ではないでしょうか。

 

 


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