「ただ作れば良い」はトラブルの素になりやすい

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ものづくりコーディネーターからのお願いのお話。

 

「これと同じものが欲しい」
というお客様からのお問い合わせが良くあります。
「これと同じもの」と言っても、
ホームセンターなどで売られている既製品を集めて
自己流で作られていて、もちろん図面なんてありません。

図面が無くても、既製品を寄せ集めしたら同じものは作れます。
ただ数を作りたいので、その方法は×
せっかくなら、より安価に作りたいご希望。



継続的に作るもの、機能的問題がおこるものは、
しっかりした図面を作成した方が良いとお伝えするも「その費用はない」のお答え。

ポンチ絵(スケッチ)でもできない事はないですが、後々問題が起こることを想定してのご提案を。
ポンチ絵=時間をかけない図面な為、ラフな部分がたくさんあります。
ラフな部分を取り除くならば、絶対図面化した方が良い。

もちろんポンチ絵とは別に、ある程度予測される懸案事項は別途書面にして打合せはしますが。

でもね、抜けってあるんですよね。

急ぎで納期重視される場合特に。
今コロナの影響もあり、様々な部品が入荷しにくい状況です。
その中でも、精一杯努力し対応している。
お客様の言い分もわかる。でもどうしようもない事もたくさんあるのも事実。

納期重視される方に言いたい。
ある程度余裕をもっていただかないと、作りて側も大変なんです。
代替品、作れば良い、それでどうにかなることも確かにあります。
でもどうにもならない状況の方が、最近多い気がします。

図面=お金がかかるから嫌だ。別に製品には関係ないと思っていらしゃる方もたくさんいます。
家電を買う際に、取扱説明書が無いもの買えますか?
無くても使えるものも、確かにあります。
でも取扱説明書が無い家電ってどうでしょう?
トラブル起きた時、どうしますか?
図面ってそれと一緒だと思います。

より良いものを世の中に出したい!のであれば、どこが作っても、
誰が見ても同じものになるようにの意味も含め、きちんとした取説(図面)を作りましょう!


と声を大にして言いたい、今日この頃でした。

 

 

 

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