直球ではなくて、時には変化球

「最近Aさんがさぼってるんです」



顧問先からの相談。


1人退職し、1か月。そろそろ不満も出てくる頃かも?とは想像はしていたので、じっくり話を聞く事に。

「さぼり始めたと感じるのは、いつくらいから?」
「ここ3カ月くらいですかね」

ん?まてよ??ここ3カ月??
売上数字は変わらない(むしろ伸びている月も有)作業データ見ても、悪くはない。
思い込みか?変わった事は、新たに人が単発で入るようになったくらい。
あ~なるほどね~と思い、

「それを証明するデータはありますか?
数字もおかしくない、売り上げも下がっていない状態で
本人に注意したとしても『俺はさぼっていない』ってなりますよね?
現場を見ていない状態で聞いている私も今の状況では
『思い込みじゃないの?』と思いますが」
というと、
「証拠はない。でも俺がいないときは、かなりさぼっているって言っている(他の人が)」


そこで・・・・

「システムの使用状況もデータで見せたら『俺はやってる!』から、『できてなかった』に変わりましたよね?
今回の件も、自分がいるときいないとき違うならばそれが分かるようにしたら良いのでは?」

具体的な提案としては
①現場に入る日入らない日を明確にする(午前午後でもOK。この1時間だけとかはNG)
②入っている日入っていない日毎のの売上や作業データ平均を比較する

1日単位にしたのは、スポット的な時間にしてしまうと言い訳はできるから。
この日は来客が・・・とか、ここは〇〇を考えていて・・・とかね。

いけないのは、『思い込み』〇〇さんが言ったから、〇〇さんはこうやってやっているからは絶対NG。
また物的証拠として監視カメラの映像を見せるのも、何もない状態だったらNG。

なぜならば人それぞれのやり方があり、意見の衝突で終わってしまうから。

人の比較をするならば、うまく使って工程のムダを指摘するならできますよね。
同じ作業をしていても、作業時間が違う(もちろん品質も有りきの話)ってデータとしてわかったら、
どの部分が実は無駄だったか?検証の必要がある。

でも何もない状態で、〇〇さんの方が早いといわれても『感覚』の問題でしかないから。

人は何かしらの『思い込み』で溢れているからこそ、『思い込み』ではない戦い方をしないと、撃沈してしまう。
一時の感情論で戦っても、勝てる見込みは少ない。
もちろん修正することも、直る事も一時で終わってしまう。

タイプによりますが、100点取る事が好きな人だったら
100点取ったってわかるようなゲーム風にしたらいい。
キチキチ並べる事が好きな人(パズルのようなもの)だったらば
キチキチ並べるような何かを使ったらいい。

進め方は人それぞれだ。
その人その人にあった進め方(人数が多い場合は一部気になる人だけでもOK)
をする事によって効率はかなり変わる。

まずはどう戦うのが良いのか?
ちょっと離れて考えてみませんか?

 

 

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