値上交渉ができない、赤字物件があったらどうしますか?

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「毎月決まった金額の売り上げはあるものの、赤字。その場合、続けるか続けないか?」
と質問を受けたことがあります。

実は前職の町工場では、同じようなことがありました。


私が入社した当時の話。
機械装置1台製造するのに、機械装置と同じ金額赤字だったんです。
200万円の機械装置ならば、200万円の赤字。
でもそれがなくなると、従業員の仕事も暇になる状況でした。

結果黒字に成功したのですが、
実際何をしたか?

一番手っ取り早いのは、価格UPの交渉ですよね。
ただ営業は営業で、価格UP交渉するには理由が必要。
その資料の為にもまずは外注加工費を見直しました。
「昔から」が多かったので、ほんとに適正価格なのか?
相見積もりをとることにより、確認をしました。
もちろんこちらの発注方法に間違えはないか?も合わせて確認。
発注数は適切か?発注先は?共通部品化はできないか?などなど。

原価の出し方は間違っていないか?
システムが入っているわけではなかったので、事務員が「その機械の購入品」と言われたものはすべてその機械に計上しているようなところでした。本当にその部品は使われているか?から検討しなおしました。

もちろん購入品だけでなく、社内の動きも。
工程がきちんと組まれて動いているか?
無駄なことはないか?
徹底的に無理無駄を洗い出しました。
結果大きい変化では、工数400時間以上かかっていたものが
200時間まで減少。

結果黒字に成功。
もちろん赤字だったのは1台だけではありません。
1台がうまく見直しができれば、他の機械装置も見直しができ、
何とか黒字化に成功しました。

ただこの話後日談があるんです。
実は黒字化できた後、工場を管理するトップが変わりました。
そしてもちろん「方針変更」が。
今まで習慣化されていたことが、全てとは言わないまでも逆になりました。
購入品は特に変わりません。
ただ工数が大幅に上がりました。
せっかく400時間から200時間まで減ったのに、逆カーブで増加。
もちろんそれだけ黒字部分が減少しますよね。
簡単に言えば「〇時間以内に終わらせなければいけない」が
「〇時間でなくてもいい」に変わった。
伝え方一つで人の捉え方も変わります。
できたことができなくなるのは、ほんと一瞬。

その経験があるからこそ、
マンパワーの重要性をお伝えしています。
人が組むものは、人の動きによってかなり違いが出ます。
人間はロボットではありませんから。
良くも悪くも結果は出ます。

弊社ものづくりコーディネーターとして、
どうやったら動きが変わるか?
関わり方を重視しています。
経営者管理者のマインドの面から変える、思い込みのリミットを外すこと。
そこからまずは初めています。

現場がどうして動きづらいのか?その原因は、どこだと思いますか?
もしかしたら、あなたの伝え方かもしれませんよ。

#ものづくりコーディネーター
#製造業

 

 

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